かみとゆめの作品紹介ブログ

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映画『曇天に笑う』で見せた、福士蒼汰の吸収力

福士蒼汰さん主演の映画『曇天に笑う』。

福士さんのほか、中山優馬さん、桐山漣さん、古川雄輝さんなど今をときめくイケメン俳優が集結しています。人気漫画の実写映画化として話題を呼び、カメラを止めない長回しでの激しいアクションシーンが見どころのひとつです。

 

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(C)映画『曇天に笑う』製作委員会 (C)唐々煙/マッグガーデン

 

出演者のなかで主役であること以上に輝きを放っていたのが、福士蒼汰さん。

数々の映画やテレビドラマで主演を務めてきた福士さんであれば、圧倒的な存在感があって当然のようにも感じるのですが、これほど同年代の男性キャストが集結した作品への出演は珍しいです。その中で演技、アクションともさすが主役! と言えるお芝居でした。

今回は演技とアクションの観点から、映画『曇天に笑う』での福士蒼汰の存在感に迫りたいと思います。

 

【演技】関西弁のヤマモトが、天火の笑顔につながった

福士蒼汰さんが演じた主人公の曇天火(くもう てんか)は、三人兄弟の長男であり、「どんな時でも笑っていられる男になる」という信条があります。

実際、劇中でも重要なシーンで窮地に追いやられるまで、とことん笑顔を絶やさない姿が印象的でした。

 

福士の”笑顔”で記憶に新しいのが、『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)。アロハシャツを身3まとい、大阪弁を話し、常に笑っていて陽気なヤマモトを演じました。

話が進むにつれて、つらい過去に触れる部分もありましたが、ヤマモトの前向きな人柄と笑顔が、ブラック企業で働く青山(工藤阿須加)を救いました。 

この”笑顔”のお芝居が、『曇天に笑う』の天火に活かされたのではないでしょうか。

 

『ちょっと今から〜』のヤマモトと、『曇天に笑う』の天火の共通点もありました。

少し顎を上げて顔の表情が明るくみえるな工夫、口角を上げて、ハッハッハと雄雄しく笑う様子です。そして、福士蒼汰さんがヤマモトとして関西弁をマスターしたことは、今作での大胆なセリフの言い回しや笑い方に良い影響を与えていた気がします。

 

【アクション】仮面ライダーや『無限の住人』で鍛えられた

曇天に笑う』では、主要キャストのほとんどがアクションシーンに挑戦しています。

その中でも福士さんのアクションが光っていたのは、やはり過去の経験によるものが大きいのではないでしょうか。

 

人気俳優の登竜門とも言われる仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーフォーゼ」(2011-2012)を役者として初期に経験したのは大きいはずです。天性の身体能力もあると思いますが、1年以上も仮面ライダーを演じたことで鍛えられたところも多かったでしょう。

 

さらに、昨年の映画『無限の住人』で演じた天津影久は圧巻でした。

華奢ながら芯の太さを感じさせる風貌で、主人公・万次(木村拓哉)の最大の敵として最後まで登場し、機敏なアクションシーンを披露しました。これも『曇天に笑う』と同様、出演者のほとんどがアクションに挑戦していて、斬る、斬る、斬るという感じでしたが、そのなかで福士さんは、鑑賞後まで印象に残るアクションを演じきりました。

 


過去作からの吸収力がすごい俳優

 こうして振り返ると『曇天に笑う』の曇天火は、福士さんにとってまったく新しいタイプのキャラクターというわけではありません。

でも、だからこそ過去の作品に学び、それらを経たことによって今の福士さんにしかできない曇天火を演じることができたのではないでしょうか。

 

過去作からの吸収力が秀でているのも大きいでしょう。これほど多くの映画やテレビドラマに出演していると、日々の忙しさは測りしれず、作品をこなすだけになってしまいそうなものですが、新作に過去のエッセンスを見い出すことができるのは、紛れもなく福士さんが持つ役者としての力です。

この吸収力があるからこそ、同世代の役者と共演したときにも、演技、アクションともに圧倒的な存在感を見せつけたのではないでしょうか。

 

有村架純さんと共演した映画『ストロボ・エッジ』(2015)や、ヒロインが小松菜奈さんの『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)のような恋愛映画で見せる柔らかい雰囲気の福士さんも素敵ですが、硬派で渋い芝居に加え、アクションも堪能な若手の俳優はそう多くはありません。

 

今年"も"『曇天に笑う』のほか、『ラプラスの魔女』(5月4日公開)、『BLEACH』(7月20日公開)、『旅猫リポート』(10月26日公開)など多彩な作品への出演が控えています。

ブレークしてから何年も出演作が途切れない福士蒼汰さんですが、今年もやはり新作が楽しみです。






 

 

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