かみとゆめの作品紹介ブログ

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菅田将暉、土屋太鳳ほか映画『となりの怪物くん』出演キャストの魅力

菅田将暉さん、土屋太鳳さんがW主演を務める映画『となりの怪物くん』。

ろびこさんの同名漫画が原作、このたび実写映画化されました。青春や恋愛を描いた、いわゆる"キラキラ映画"の一つです。

勉強一筋な水谷雫(土屋太鳳)と、周囲から"怪物"として危険視されている吉田春(菅田将暉)のふたりを中心に、友人やクラスメイト、家族を巻き込み、爽やかながら熱くなれるラブストーリー。

 

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(C)2018映画「となりの怪物くん」製作委員会 (C)ろびこ講談社 

 

すでにドラマCDやテレビアニメ化もされている「とな怪」ですが、今回は、映画に登場した主要キャスト7名をご紹介します。

 

 

 菅田将暉 (吉田春) 
 土屋太鳳 (水谷雫) 
 古川雄輝 (吉田優山) 
 山田裕貴 (山口賢二) 
 池田エライザ (夏目あさ子) 
 浜辺美波 (大島千づる) 
 佐野岳 (佐々木宗平) 

 

 

映画『ママレード・ボーイ』と合わせてイケメンキャストを紹介した記事は以下。

男性キャストについてはこちらもご覧ください!


 

                          菅田将暉 (吉田春)

 

作品の序盤では、暴力的で猪突猛進なキャラクターに思えて「うわ、新しい菅田将暉キタ!」と思いましたが、物語が進むにつれて、"怪物"的なのはその行動だけでなく、圧倒的な頭脳、政治家を父に持つ家柄も含んでいることがわかります。

菅田さんがとにかく振り幅の大きい役者であることは多くの人が知っていることですが、個人的に驚いたのは、「とな怪」を観ながら映画『王様とボク』(2012)を思い出したこと。『王様とボク』は菅田さんがモリオ役で主演、松坂桃李さんや二階堂ふみさんとの共演作であり、お芝居やビジュアル面でまだ幼い印象を受ける貴重な作品です。インタビューなどで、菅田さんご自身が度々転換点だったと語っている映画『共喰い』(2013)以前の作品でもあります。

その当時の幼さの影を「とな怪」のハルとして表現していたのは、やはり圧倒的な演技力ではないでしょうか。

作品を重ね、技術を身につけると、不器用さや未熟さが失われてしまうことが多いように思います。あるいは、習得した技術によって不器用さや未熟さを"演出"できるようになるのかもしれません。それは喜ぶべきことでもあるのですが、成熟した分、観ていて寂しさを感じたりすることもあります。

もちろん今作の春は、『王様とボク』のモリオとはキャラクターが違いますが、この要素を引き継いでいたことは、菅田さんが積み上げてきたものは、お芝居に対する技術以上の熱心さがあってこそだと改めて実感しました。

 

                          土屋太鳳 (水谷雫)

 

制服時の二つ結び、文化祭のナース衣装など可愛らしさ満載だった雫。朝ドラ「まれ」出演後の躍進は素晴らしいとしか言いようがない土屋さんですが、それに伴って、作品やCM、バラエティ番組において運動神経の良さが持ち味のひとつと紹介されることが多くなりました。それには相違ないのですが、「とな怪」の雫はどちらかというと、運動音痴。

春の親戚である三沢(速水もこみち)が営むバッティングセンターは、作品において重要な場所のひとつです。雫がバッティングに挑戦する様子も何度か登場しますが、なかなかボールを当てることができません。これは作品としては終盤の重要なシーンで快活にバットを振り切ることと繋がっているのですが、バッティング以外にも、走り方など随所に"あんまり運動ができなさそう"な行動や所作を入れていました。

これは今までの土屋さんの出演作、お芝居では観られなかったことです。体が自由自在に操れるというのは、それによって不自由さも演出できるんだと気づかされました。不自由さという点では、映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017)に当てはまる部分もありますが、「とな怪」はあくまで勉強熱心な女子高生。作り込みすぎると不自然になるところを、絶妙なバランスで保っていました。

とはいえ7月からスタートするドラマ「チア☆ダン」(TBS)でダンスが観られること、すごく楽しみです!

 

                          古川雄輝 (吉田優山)

 

古川さんにとっては『風の色』、『曇天に笑う』に続いて今年3作目の公開となりました。現在は、現在放送中の中村アンさん主演ドラマ「ラブリラン」(読売テレビ日本テレビ系)、「60 誤判対策室」(wowow)に出演中。主演作は少なめながら、出演が途切れない人気ぶりと、古川さんのタフさを伺うことができます。

今作では、菅田将暉さん演じる春の兄を演じました。

イタズラなKiss」シリーズで主演を務めたことからアジアでの人気も絶大で、海外生活の経験から英語も堪能。そして慶応ボーイ。何度となくこうして経歴が紹介されていますが、今回はまさに古川さんご自身にも重なるようなキャラクターだったのでは。古川さんは実際には三人兄弟の真ん中だそうですが、「とな怪」で春の兄として観せた弟への羨望の眼差しは切なさもあって、春の暴走ぶりと比べて共感できるお芝居でした。

登場する場面が少なめだったのが残念でしたが、古川さんならではの整ったお芝居を随所に感じることができました。

ただ個人的には、新しい古川雄輝さんが観たいという気持ちもあります。何度でも紹介したくなるキャリアに、スタイルの良さ、端正な顔立ち、有り余る魅力をさらに発揮してもらうためにも、今までとは全く違うキャラクターのお芝居に挑戦してほしいです。

・・・そう、たとえば、泥沼にはまったような救いようのないラブストーリーとか(笑)ああ、古川さん30代なんだと思えるオトナなやつを期待したいです。

 

                          山田裕貴 (山口賢二)

 

ヤマケンこと山口が振られる場面は申し分がなく、山田さんとしても見どころです。

ヤマケンは春や雫と高校は違いますが、春と元同級生、雫とは進学塾や模試の会場で出会うなど接点がありました。ヤマケンについて詳しく描かれているわけではないのですが、要所に登場し、作品が進むにつれて気持ちの変化があり、少しずつ雫に心惹かれる様子も伝わってきました。

キャラクターやストーリーの展開で似ている部分があるので、どうしたって、映画『ストロボ・エッジ』(2015)の安藤拓海を思い出してしまうのですが、久しぶりのあの感じ、たまらなかったです。振られる時が一番かっこいいとは、どういうことなんだ・・・。ついつい、ニヤっとしてしまった人もいるのでは。

とはいえ「ストロボ」の安藤とは声の作り方、セリフの言い方を変えていて、トータルで「似ている」という印象を与えなかった事は、非常に器用なお芝居をする人だなと思わされます。

山田さんは、デビューして間もない頃から主役を張ってきたタイプの役者ではないので、その分、着実に身につけた細かい演じ分けをする技術と、作品全体を考えたときのキャラクターの立ち位置を判断する能力に長けていると感じます。

 

                          池田エライザ (夏目あさ子)

 

あさ子を演じた池田さんは、「とな怪」の中で、もっとも役の魅せ方を"知っていた"ように感じます。他のキャストもそれぞれ魅力的に演じていますが、池田さんの場合は「コレだ」という確信を持って演じていたのではないでしょうか。その分、池田さん演じるあさ子のキラーショットがとても多かったです。歩き方、話し方、目線など全体を通してあさ子のポイントをがっちり掴んでいましたね。

雑誌「ダ・ヴィンチ」の企画「七人のBookWatcher」で定期的におすすめの本を紹介されていて、実際に読書家だそうですが、そういう普段の経験が活きているのか、キャラクターの輪郭から核の部分までをつかむことが上手い方だと感じます。「とな怪」に関するインタビューでは、自分のことを「クリエイター気質だ」と話していて、自分自身が演じていながら、同時にどう見えるかも直感的にわかる方なのかもとも思ったりしました。

2018年7月7日公開の映画『ルームロンダリング』でも主演を務めるとのことで、これからさらに役の幅が広がっていくのが楽しみです。

 

                          浜辺美波 (大島千づる)

 

2000年生まれがこんなに活躍するときが来るとは! というのが正直な気持ちで、こうしたキラキラ映画も、私自身よりも年上の出演者が圧倒的に多かったのですが、この数年は、ほぼ同世代。なかには浜辺さんのように活躍している人もいて・・・。

ドラマ「無痛〜診える眼〜」(2015、フジテレビ)で浜辺さんを知り、お芝居を見た驚きが3年も前のことだとは思えませんが、「咲-Saki-」シリーズやドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」、そして映画『君の膵臓をたべたい』など、その後の活躍は目を見張るものがあります。

「とな怪」では出演シーンも少なめで千づるの心情があまり描かれていなかったのは残念ですが、さすが年齢的にリアル高校生というか、一番高校生らしくて、幼さや儚さ、爽やかさがありました。漫画原作なのでビジュアルは作っている部分もあると思いますが、今この年齢だからこそ出せる雰囲気だったと思います。

『君の膵臓をたべたい』も浜辺さん自身が高校生で、高校生役を演じていらっしゃいました。「とな怪」にも当てはまりますが、キラキラ映画に登場する高校生を演じるのは、多くが20歳〜20代後半。その中に溶け込みつつ、堂々とキャラクターとして立っていられるのは素晴らしいです。

浜辺さんはこれから長く"キラキラ映画"と言われるジャンルの作品に主演したり、ヒロインを演じたりすることになると思いますが、リアルに10代、高校生の今しかない空気感は、視聴者としても今堪能したい部分です。8月1日公開の映画『センセイ君主』も楽しみです。

 

                          佐野岳 (佐々木宗平)

 

春と雫のクラスメイトで明るく爽やかな男子高校生"ササヤン"。春に"借り"があると言いつつ、純粋に仲良くなれる器の大きさを持っていたり、密かな恋心を垣間見せたり、明らかに「いいヤツ」で、映画ではそれ以上は描かれていないものの、キャラクターの中では一番普通で、実際に存在しそうなタイプでした。

佐野さんが圧倒的な運動神経を持っているという意味では、今作の共演者のなかでは土屋太鳳さんタイプです。過去には「仮面ライダー」シリーズや、映画『HiGH&LOW』シリーズに出演し身体能力の高さを発揮、昨年末の日曜劇場「陸王」では陸上の長距離選手として竹内涼真さんとライバルの役を演じました。また、スポーツ番組での活躍も目覚ましいです。

ただ、今年公開された平野紫耀さん、平祐奈さん主演映画『honey』、「とな怪」と続けて鑑賞すると、役によってまったく違う印象を受けることに驚きました。『honey』で演じた役はたしかに奇抜でしたが、佐野さんを知らなければ同一人物だと認識できないレベルではないでしょうか。これまではシリーズものの映画や、運動神経を認められての出演が多かったですが、これからの演じる役の広がり、躍進が楽しみな俳優のひとりになりました。

 

 

ひとこと

映画『となりの怪物くん』公開から数週間たちましたが、公開早々に鑑賞して、詳細を忘れかけている人も、映画を思い出すきっかけになったら嬉しいです。とはいえ、映画館での上映は続いておりますので、まだ鑑賞していない人は、この機会にぜひ!

 

 

 

筆者プロフィール

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